2016年1月26日火曜日

芸術の現場から/片山真理さん(アーティスト)

県民公開授業「芸術の現場から」(1月13日)は、アーティストの片山真理さん。
義足に自身で装飾を施して装着したセルフポートレートをはじめ、ライヴや映像媒体への出演など、近年ますます注目が集まっている片山さんは、本学科の卒業生でもあります。今回はアーティストとして初の「凱旋」となりました。
表現活動と密接に関わるご自身の生い立ちから始まり、高校時代、県女時代、そして東京芸大大学院時代、と時系列に沿って作品の変遷が語られます。
オブジェを製作する段階から、それをインスタレーションにする段階、さらに部屋のような空間インスタレーションに仕立て、自分も入って写真を撮るセルフポートレートへと、片山さんの表現は連続的かつ累積的に変化して来ました。
自分の身体へのこだわりを起点にしつつ、愛着のあるモノや、部屋、家族の記憶などへとモチーフが拡張されていく様子が大変興味深く、一人のアーティストの発展の過程が生々しく伝わるレクチャーでした。
県女に通っていた頃のアナーキーな活動にもふれられ、とくに在学生には刺激になったのではないでしょうか。
今年もスケジュールがみっしり詰まった片山真理さん、今後は群馬での活動も増えていくとのことですので、ぜひチェックしてみてください。

片山真理さんのウェブサイト

0 件のコメント:

コメントを投稿