2017年11月10日金曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業)

11月7日は、講師として澤渡麻里先生(茨城県近代美術館学芸員)にお越しいただき、学芸員の仕事内容や、茨城県主催の「茨城県北芸術祭」についてお話をうかがいました。


美術館学芸員の仕事には、①展覧会企画・運営、②所蔵品(コレクション)管理、③教育普及事業などがあること、また茨城県近代美術館では実際にどのような取組みをしているかなど、具体的に説明してくださいました。

予算についても言及がありました。本授業では、10月10日に目黒区美術館館長と岡崎市美術博物館・おかざき世界子ども美術博物館館長の対談がありましたが、多くの美術館が低予算のなかでいかに運営していくかという問題を抱えている実情をあらためて認識した気がします。


昨2016年秋に開催された「茨城県北芸術祭」では、澤渡先生は、茨城県企画部内の芸術祭実行委員会事務局に勤務なさいました。第1回にして、広さは世界最大級というこの芸術祭。壮大な景色を背景にした作品など、さまざまなアーティストの作品を見せていただきながら、美術館勤務の学芸員とはまた異なる仕事内容を教えていただきました。

澤渡先生は、本来はフランス近現代絵画がご専門とのことですが、日本画の展覧会も手掛けるなど、幅広い領域のお仕事に携わってこられました。

現在、茨城県近代美術館は空調設備改修工事のため休館中で、コレクションの移動展覧会を行っているそうです。澤渡先生は、2018年度、2019年度の展覧会を準備中とのこと。たとえ休館中であっても、学芸員は忙しく活躍なさっているのですね。

澤渡先生、まさに現場ならではの貴重なお話をどうもありがとうございました。

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