2018年11月16日金曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業) 美術番組プロデューサーの倉森京子先生による御講義

リレー講座の第6回(2018.11.13)は、NHKエデュケーショナルから
美術番組プロデューサーの倉森京子先生にお越しいただきました。


倉森先生は「日曜美術館」や「びじゅチューン!」などの番組制作を
担当なさっています。「日曜美術館」は、知らない人はいないほど有名な番組。
「びじゅチューン!」も子どもや若者の間で大ブレイクしており、やはり本授業の学生も見たことがあるという人がほとんどでした。


今回のご講義では、まず「びじゅチューン!」の制作について最新の『指揮者が手』を例にあげ、作詞・作曲・アニメ・歌のすべてをこなす井上涼さんのアイデアが、どのようにして番組として出来上がっていくのか、お話をうかがいました。

次に番組制作の一般的な過程について。取材、提案、さらなる取材、構成、撮影、そして編集、仕上げといくつものプロセスを経て、番組は完成へと進みます。

そのすべてを担当するディレクターや全体統括のプロデューサー(倉森先生によれば「伴走者」)をはじめ、カメラマンや照明・音声担当者、編集マン、ナレーター、音響デザイナーなど、いかに多くのスタッフが関わって1本の番組を作り上げていくのか、教えていただきました。


最後に桂離宮の番組を2本紹介していただき、冒頭の数分間を比較しました。
重厚で威厳に満ちた「NHKスペシャル 桂離宮 知られざる月の館」と、艶やかに宙を舞うような「特集 桂離宮 心愉しき美の館」。

撮影してきた同じ素材をもとに、編集や音響、ナレーションでここまで異なる構成の番組が生まれるものなのかと、見ている皆が驚きました。


テレビ番組制作はさまざまな可能性にあふれています。
「正解はいくらでもある」。
そのお言葉で、勇気と希望をもらいました。
大学での学びや研究においても、そして人生においても同じことがいえます。

倉森京子先生、ご講義をどうもありがとうございました。


NHK Eテレ
日曜美術館   http://www4.nhk.or.jp/nichibi/
びじゅチューン! http://www.nhk.or.jp/bijutune/


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平成30年度「芸術の現場から」
10月~来年1月 火曜16:20~17:50 群馬県立女子大学 新館1階第1講義室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/2017.html

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