2019年12月18日水曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業) プランニングディレクターの阿部芳久先生による御講義

リレー講座の第8回(2019.12.03)は、プランニングディレクターの阿部芳久先生にお越しいただきました。

阿部先生は、これまで文化庁メディア芸術祭事務局長、芸術選奨推進委員などを歴任なさってきました。


今回は、「マンガやアニメの展覧会が美術館で開催されるまで」を中心テーマとして、「文化庁メディア芸術祭」(1997年度~)の構想段階から20年間にわたって企画から制作運営まで幅広くご担当なさったご経験をもとに、新しい分野がどうやって社会に受け入れられていくのかについてお話してくださいました。


マンガの展覧会は、第二次世界大戦後の1947年に百貨店で開催されたのが始まりとのことです。文化庁メディア芸術祭の第1回会場は、美術館ではなく新国立劇場でした。それが10年後には、当時新設の国立新美術館で開催されるようになります。
マンガやアニメの展覧会は世界にも広がり、大英博物館でも今年「マンガ展」が開催されました。
阿部先生は、文化庁メディア芸術祭が行ったことは、ジャンルのヒエラルキーをなくしたことですと語られました。


次のテーマ「表現者として社会につながるには」では、制作に携わる若い学生たちに向かって、「考える、つくる、見せる、伝える」ことの大切さについてお話してくださいました。

先週に続き、展覧会企画・運営についてのご講義を受けて、新たな側面を学び、理解を深めることができました。
また、様々な点において自己表現や社会との関わり方を考えるうえで、多くの学生が前に進む勇気をいただいたようです。

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2019年度「芸術の現場から」 2019年10月~2020年1月
火曜 16:20~17:50 群馬県立女子大学 2号館2階 CALL2号教室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html

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