2022年4月19日火曜日

「芸術の現場から」が始まりました! 4月18日 (講師)柏瀬誠さん、秋山佳奈子さん

「芸術の現場から」は、芸術分野で活躍する、また群馬にゆかりのあるアート関係者から、ホットな話題を自分の体験とともに提供していただくリレー講座です。

今年度も昨日、初の講師の方をお招きして授業が始まりました。

本日の講師は足利市役所 柏瀬誠さんと足利市地域おこし協力隊を経て、4月22日より開館する足利市のミュージアム「TSUCULIE」のディレクター秋山佳奈子さんです。

テーマは「地域をアートでつなぐ『あしかがアートクロス』の次なる挑戦」ということで、まずは柏瀬さんの自己紹介からスタート。


一級建築士でもある柏瀬さんは、一般企業から10年前に公務員に転職し、
自身の仕事とは別に関わっていた空き家や古民家のお掃除、
リノベーションといった活動から、
そのような場でアート作品を展示したいという声が聞かれるようになったとのこと。
そこで市としてアートに携わることのできる地域おこし協力隊を募集し、システムを
整えながら「あしかがアートクロス」という芸術祭を2018年に開始します。

古民家、アート作品、町歩きというコンパクトでありながらも一日散策を
楽しむことのできる足利の魅力を発信し、試行錯誤しながらアートを通じて地域を元気にしたい、また一度足利を離れた若者にも戻ってきたらこんなに面白いことがあるよという情報や試みを継続されています。



その芸術祭に関わる重要な人材は地域おこし協力隊のメンバーです。
2019年にメンバーとなった秋山佳奈子さんにバトンタッチし、講義が続きます。


秋山さんは版画作品を中心に制作する美術家で、ご自身でも様々な展覧会や
海外に滞在して制作活動を行ってきた方です。そのキャリアもご紹介いただき、
作品を作り続けていく場所やアトリエの問題にも触れていました。
その中で都心では難しいが、地方では続けやすいといことを大田原市や足利市の
地域おこし協力隊の活動をする中で感じ、自身の制作のみでなく、美大の関係者を
サポートしているそうです。
また、地域おこし協力隊として、あしかがアートクロスとは別に小学校に赴き、
図工の授業を支援する活動を展開したり、地域の人々と積極的にかかわってきました。

様々な試みをする中で、足利に常時アートに触れられる所を作りたいとして新たに
美術館を立ち上げるお話も伺えました。十八年間、未利用のまま放置されてきた足利市の旧毛野小学校大久保分校(大久保町)が地域芸術の拠点として生まれ変わり、芸術を愛するさまざまな人たちを受け入れる拠点施設を目指しているとのこと

秋山さんも柏瀬さんも前向きに様々な人々とコミュニケーションを
とりながら、アートを通じて楽しく地域の活性化に取り組んでることが分かった講義で、学生たちも感銘を受けていました。どうもありがとうございました!

2022年4月12日火曜日

2022年度新入生研修行事を行いました。

4月7日 満開の桜が眺められる教室で、 美学美術史学科の新入生を対象に、研修行事を行いました。 領域別に、教員の紹介からはじまり、学生の自己紹介へ。

                      

                         

休憩をはさみ、授業登録の方法などを説明し、 班に分かれ、ゲームを行いました。
 内容は、本学科ならではのもの。 群馬県立近代美術館のアート・カードを使っての連想ゲームです。 今までの緊張感ある空気から、一気に白熱モードへ。 
言葉だけを頼りにどんな作品なのか、絵に描いていきます。 なかなか難しい作品もあり、近隣の美術館への親しみがわくことになったと思います。


 その後、 満開の桜の下で記念撮影、学内の散策へと続き解散となりました。

 実技等で開催されている在校生の展示、2号館の大学院生の作品を見たりと、 まだ足を運んだことのない場所を知るきっかけになりました。 

短い時間でしたが、交流が深まりましたね。 
4年間、芸術を中心に楽しく学んでいきましょう。