本授業は美学美術史学科の専門教育科目であるとともに、学芸員課程「博物館実習I」の読替科目でもあります。
西洋美術の作品を実見して教室での学びを深めるとともに、美術館・博物館の展示や運営の実態を学ぶことを目的としています。
第一回実地研修(10月5日)は、国立西洋美術館に行きました。
午前中は企画展「モネ 睡蓮のとき」を見学。
展覧会のフランス語タイトル “Le dernier Monet. Paysages d'eau” (「晩年のモネ―水の風景」)が示すように、モネが晩年に描いた自宅の池に特化した展覧会であり、睡蓮や柳などの植物や、ゆらめく水の連続によって、モネの思考とともに彼の庭を逍遥しているような感覚をおぼえます。
モネ《睡蓮》をコレクション作品の代表の一つとして掲げる西洋美術館に相応しい、明確なテーマを持った展覧会でした。
午後は常設展を見学。
作品を見ながら西洋美術の歴史をたどることができる、充実したコレクション展です。
美術史概説の授業や教科書に出てきた画家や彫刻家たちが名を連ねています。
様式の違いや技法について学生同士で話し合う場面も見られ、作品実見によってさらに学びが深まったようです。