2020年1月16日木曜日

美術館アートまつり開催のお知らせ

今年もアートマネジメントのゼミ生が考案した
ワークショップなどを群馬県立近代美術館で
「美術館アートまつり」として開催します!

ぜひ遊びに来てください。
以下、美術館HPより


お話ししながら作品を見たり、いろんな材料で作品を作ったり、 美術館ならではのアート体験を、おとなもこどもも思いきり楽しんでください。参加したプログラムのスタンプを集めると、すてきなプレゼントも!
■開催日時:2020年1月26日(日) 10:00~12:00/13:00~15:00
      2020年3月1日(日) 10:00~12:00/13:00~15:00
■開催場所:群馬県立近代美術館
■申込不要・参加費無料
●1月26日(日)
[エントランスホール]
①COLOR LAB いろ色実験室  

各コーナーで決められた色だけを使って、絵を描いてみよう!  
企画・実施:寺澤事務所・工房
[ギャラリー]
②かさぶくろロケット☆彡

雨の日のスーパーでよく見るアレを使って、オリジナルのロケットを作り、
飛ばしてみよう!
企画・実施:群馬県立女子大学 奥西ゼミ
[アトリエ]
③くるくるまいて、しあわせのお守り◆

小枝に好きな色の毛糸をまきつけて、カラフルなお守りを作ります。
[講 堂]
④展覧会ポスタープレゼント

お気に入りのポスターを選んで、お持ち帰りください。
[展示室2]
⑤君は名探偵!

ヒントをたよりに、展示室のなかで作品をさがしだそう!
●3月1日(日)
[エントランスホール]
⑥ふわふわかわいいタオルペット♥

色とりどりのハンドタオルで、自分だけのペットを作ってあそぼう!
企画・実施:群馬県立女子大学 奥西ゼミ
[ギャラリー]
⑦香る花

紙で作った花に香りをつけて楽しみましょう!
企画・講師:栃木美保(美術家)
[アトリエ]
⑧プラ板×もようアート

作品からとった形のなかに自由にもようを描いて、身につけるアートを作ろう!
[講 堂]
⑨紙の宝石箱

色紙を切って、折って、貼って、宝石のような形の箱を作ります。
[展示室2]
⑩アート de おしゃべり

美術館ボランティアといっしょに、おしゃべりしながら作品を鑑賞しましょう。


※参加受付は、午前、午後とも、終了15分前までです。お早めに各会場へお越しください。
※混雑時はお待ちいただく場合があります。
 
●スタンプを集めてプレゼントをもらおう!
プログラムに参加すると、1プログラムにつき1個のスタンプがもらえます。
ちらし(スタンプ台紙)は美術館で配布しています。
●スタンプ6個 → オリジナル缶バッジ
●スタンプ11個 → 絵はがきセット

▼次のイベントに参加してもスタンプがもらえます。
⑪群馬の森うきうきクイズ
1月26日(日)または3月1日(日)
ちらしにあるクイズの答えを、群馬の森公園のゲートにお持ちください。
⑫歴史博物館ワークショップ「昔のおもちゃを作ろう」
~牛乳パック竹とんぼづくり~

1月26日(日)10:30~15:30
会場:群馬県立歴史博物館 学習室
申込不要・参加無料
お問い合わせ:群馬県立歴史博物館 Tel. 027-346-5522
⑬最後にアンケートに答えて、もう一個スタンプ
イベントに参加した後にアンケートを提出してください。


※スタンプ台紙は1人1枚、本人のみ有効です。
※プレゼントの引換えは、アートまつり開催日のみ実施します。

「芸術の現場から」(県民公開授業) 舞台俳優の五東由衣先生による御講義


リレー講座の第11回(2020.1.7)は、舞台俳優の五東由衣先生にお越しいただきました。


五東先生は、劇団四季で『キャッツ』ジェリーロラム・グリドルボーン、『李香蘭』李愛蓮、『オペラ座の怪人』クリスティーヌ、『アイーダ』アムネリス王女、『マンマミーア』ドナなど数多くの作品に出演。退団後はコンサート、ストレイトプレー、2.5次元ミュージカルなどに出演、2014年には、伊勢神宮外宮にて歌を奉音、「音の和」(音楽を使った高齢者介護予防支援の会)主催など、活動の幅を広げています。



御講義の前半には、幼少のころから大学時代まで、どのように過ごされ、デビューに至ったかなど、エピソードを交え話されました。なんでも夢中になる性格、4歳からピアを。武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻在籍中に、故マイケル・ジャクソンの初来日に合わせて制作されたPVにナレーションで参加、大御所の小林克也氏と共演したのが初仕事。




その後、早見優さん主演「SFX-OZ」(オズの魔法使い)宮本亜門さん演出の舞台などにも出演するように。元劇団四季に所属していたある女優さんのすすめで、四季のオーデションを受け合格、その後21年間の活動がスタートしました。




『オペラ座の怪人』『マンマミーア』『アイーダ』などのプロモーションビデオも見せていただきました。演出家は、絶対的な存在。『オペラ座の怪人』を例に、転び方を話されました。オペラ座の怪人と私しかいないシーンです。装置の間を縫って動き自分で自然に
転びながら低い位置にある仮面を照らすための照明に仮面がおさまるよう、お客様に仮面が正面に見えるよう、転んでいるのに、手は手首を立てている。とても不自然なのですが、誰も気がつかない。日常から解き放たれる瞬間を演じられたのは、人生の宝物。など演者しか語れない貴重な経験やロングラン上演中、疲れや慣れで、崩れないため日々チェックし、本番中でも稽古をしていたことなどもお話しいだきました。

終盤には、聴講生に向け今後の指針となるような言葉もいただきました。


最後は、五東先生が自ら作詞した歌『私のススメ』を熱唱!

盛りだくさんの御講義となりました。
五東先生、ありがとうございました。

2019年12月26日木曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業)インテリアデザイナーの三沢里彩先生による ご講義

リレー講座の第10回(2019.12.17)は、(株)日建スペースデザイン取締役でイ
ンテリアデザイナーの三沢里彩先生にお越しいただきました。


三沢先生は、東京芸術大学大学院美術研究科環境造形デザイン専攻を修了され、
(株)日建スペースデザインに入社後、国内外問わずホテル、レストラン、病院、
保育園、豪華客船のインテリアなどの設計・監理に、幅広く関わってこられました。



ここ最近では、
「東京會舘本館(東京都千代田区)」
「青島銀行本社ビル(中国・青島市)」
「ふくしまいのちとみらいのメディカルセンター棟(福島県福島市)」
などがあります。



今回のご講義では、1つの案件が完成に至るまでの仕事の流れ、各部署での役割分
担、クライアントが大切にしていることを具現化していく上で、何が重要かなどを
お話しいただきました。
「大学時代、視覚的なデザイン(ロゴ、パッケージなど)に興味があった。現在の
インタリアデザイナーという立場は、すべての統一したコンセプトのもと、インテ
リアだけにとどまらず、ロゴ、食器、パッケージなど、関係するすべてに関わるこ
とができている。結果として学生時代にしたかったことが、できている」
「クライアントから、お金を預かってさまざまなことをデザインし、世の中に生み
出していくことが、私たちの仕事」
「大学院を出た頃は、デザイナーとして自分しか信用できなかった。日建スペース
デザインに入社し後輩ができたころ、自分では考えつかなかった感覚を実感したと
き、チームとして集結することで大きな力が出せることに、あらためて気付いた」
など、人と人との関係性を大切にしている言葉が紡ぎ出されました。




ご講義後、対話形式での時間も取ることができ、大変充実した内容となりました。
三沢先生、ありがとうございました。

2019年12月18日水曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業) プランニングディレクターの阿部芳久先生による御講義

リレー講座の第8回(2019.12.03)は、プランニングディレクターの阿部芳久先生にお越しいただきました。

阿部先生は、これまで文化庁メディア芸術祭事務局長、芸術選奨推進委員などを歴任なさってきました。


今回は、「マンガやアニメの展覧会が美術館で開催されるまで」を中心テーマとして、「文化庁メディア芸術祭」(1997年度~)の構想段階から20年間にわたって企画から制作運営まで幅広くご担当なさったご経験をもとに、新しい分野がどうやって社会に受け入れられていくのかについてお話してくださいました。


マンガの展覧会は、第二次世界大戦後の1947年に百貨店で開催されたのが始まりとのことです。文化庁メディア芸術祭の第1回会場は、美術館ではなく新国立劇場でした。それが10年後には、当時新設の国立新美術館で開催されるようになります。
マンガやアニメの展覧会は世界にも広がり、大英博物館でも今年「マンガ展」が開催されました。
阿部先生は、文化庁メディア芸術祭が行ったことは、ジャンルのヒエラルキーをなくしたことですと語られました。


次のテーマ「表現者として社会につながるには」では、制作に携わる若い学生たちに向かって、「考える、つくる、見せる、伝える」ことの大切さについてお話してくださいました。

先週に続き、展覧会企画・運営についてのご講義を受けて、新たな側面を学び、理解を深めることができました。
また、様々な点において自己表現や社会との関わり方を考えるうえで、多くの学生が前に進む勇気をいただいたようです。

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2019年度「芸術の現場から」 2019年10月~2020年1月
火曜 16:20~17:50 群馬県立女子大学 2号館2階 CALL2号教室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html

2019年12月17日火曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業) 映画監督の冨樫森先生による御講義

リレー講座の第9回(2019.12.10)は、映画監督の冨樫森先生にお越しいただきました。

冨樫先生は、1998年に相米慎二総監督のオムニバス映画『ポッキー坂恋物語・かわいいひと』の一編を初監督、2001年に『非・バランス』で長編デビューなさいました。以後の作品に『ごめん』『あの空をおぼえている』『おしん』等があります。また御著書に『俳優の演技術』(フィルムアート社、2017年)があります。


今回のご講義のタイトルは、「映画の現場で大切にしていること」。
映画と出会った大学時代や『非・バランス』で長編デビューなさるまでのエピソードを導入に、監督としてどのような映画を撮りたいのか、映画で俳優が演技するとはどういうことか、またスタッフたちと現場でどのように関わっているのかについてお話してくださいました。

『非・バランス』を見ながら


『おしん』(DVDトップメニュー)

映画の構造について教えていただいたり、撮影現場を通した俳優の成長過程と作品とのつながりや、監督やスタッフの役割などについてお話をうかがったりすることで、映画の見方が変わっていきました。

学生からの質問

自分が映画を撮る理由や映画で何をしたいのかを突き詰めて考えるというお話をうかがい、自分の人生のあり方を考えることの大切さについてもあらためて学びました。

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2019年度「芸術の現場から」 2019年10月~2020年1月
火曜 16:20~17:50 群馬県立女子大学 2号館2階 CALL2号教室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html

2019年12月16日月曜日

伊勢崎スケートセンター アートプロジェクト 10周年

美学美術史学科 絵画ゼミ生(3年生〜院2年)と伊勢崎スケートセンターとの
アートプロジェクトが今年で10年目を迎えました。 リンクの大壁画から始まり、
外壁、入口、通路、待合室など、
年々、壁画を追加していきました。 

2年目から開催しているクイズ企画は、
 今回で9回目。今年のテーマは、誰もが経験したことのある「給食」です。
 応募された全員に参加賞として、6パターンの中から1種類の給食カンバッチを、
抽選で150名に巾着かランチョマットをプレゼントしています。
いずれもゼミ生オリジナルデザインです。

皆様、スケートを楽しみながら、クイズにご参加してみませんか。

 ご来場をお待ちしています!

  上毛新聞(12月12日 朝刊)に掲載されました。
 https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/179791


壁画のデザイン

             今年のテーマ、給食 クイズの様子
グッズはこちら

2019年12月15日日曜日

「西洋美術史実地研修2」(第4回)に行ってきました!

朝から小雨がしょぼつく渋谷の街を歩いて、Bunkamura ザ・ミュージアムへ。午前中は「リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝」展を見学しました。

リヒテンシュタインは、神聖ローマ皇帝カール6世の承認のもとで1719年に侯国(公国)として成立しました。今年は建国300年にあたります。今回の展覧会では、侯爵家の豊かな美術コレクションの一端を垣間見ることができました。第2回の研修で「ハプスブルク展」(国立西洋美術館)を見学していたこともあり、歴史的な背景もふまえながら作品を鑑賞しました。

全員が揃うのを待ちながら

午後は六本木に移動して、「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」(国立新美術館)を見学しました。

展覧会のみどころで「16世紀ルネサンスから20世紀初頭のアヴァンギャルドの時代まで」とうたっているように、時代を追いながらじっくりと鑑賞できました。こちらもやはりハプスブルクつながりといえます。また、ハンガリー近代絵画を学ぶとてもよい機会にもなりました。

事前学習の発表風景

「ブダペスト展」入口付近にて

国立新美術館では、「カルティエ展」も開催中でした。授業の見学コース自体には入っていませんでしたが、こちらも見学できたでしょうか。作品を鑑賞するばかりでなく、展示方法についても考えるよい機会となったはずです。

今年度の「西洋美術史実地研修2」は、これで最終回となります。今年度後期の授業では、ハプスブルク関連や印象主義の作品について理解を深めることができたのではないでしょうか。

さて、12月も後半となり、慌ただしくなってきました。寒い日が続いていますが、身体に気をつけて元気に過ごしましょう。

それでは、また来年。どうぞ良いお年をお迎えください。(fine)