2017年10月17日火曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業)

10月17日の授業では、セゾン文化財団のプログラム・ディレクター、久野敦子さんにお越しいただきました。
セゾン文化財団は、現代演劇・舞踊を専門に支援する日本では唯一の財団で、 1987年に設立されました。久野さんには、現代的・実験的な舞台芸術の表現を支える財団のポリシーと、「助成」という事業の仕組み、行政による文化政策との違いなどをわかりやすくお話しいただきました。
必ずしも資本主義にはなじまない、まだ一般に価値が認められていないもの(新しい価値の創出)を支援する、という財団のポリシーと、それを実現していく上で必要となる様々なステップについて、よく理解することができました。
財団が助成してきた中から、そうした先端的な表現の数々もご紹介くださいました。実験的な演劇・舞踊・パフォーマンスの動向と、国際的な視野にふれることができました。

2017年10月12日木曜日

「西洋美術史実地研修2」(後期授業)が始まりました!



第1回は上野公園の美術館に行きました。
小雨のぱらつくなか、上野の森美術館前に集合。「怖い絵」展初日です。
開催時間前から長蛇の列。通常は別途時間を設けるのですが、今回は並びながら事前学習の発表をすることになりました。発表者の人達、緊張しましたね。。中野京子さんの『怖い絵』や展覧会第5章「崇高」について調べておきました。


  



午後は東京都美術館「ボストン美術館の至宝」展へ。最終日直前とあって、中はかなり混雑していました。事前学習は、ボストン美術館と1920世紀のアメリカ美術について。西洋美術史の授業では珍しいことですが、今回は古今東西の作品を見学できて、美術に対する関心もさらに広がったのではないでしょうか。
雨も止んでほっとしました。

  


2017年10月11日水曜日

2017年度「芸術の現場から」(県民公開授業)


県民公開授業「芸術の現場から」(後期授業)が始まりました!
この授業は、芸術のさまざまな分野で活躍する、また群馬にゆかりのあるアート関係者から、ホットな話題を自分の体験とともに提供していただくリレー講座です。

リレー講座1回目(1010日)は、二人の館長にお越しいただきました。

秋山光文先生
榊原悟先生

秋山光文先生(写真左)
目黒区美術館館長、お茶の水女子大学名誉教授、放送大学東京足立学習センター客員教授、本学非常勤講師(「東洋美術史概説」)。専攻:インド古代仏教美術史。

榊原悟先生(写真右)
岡崎市美術博物館・おかざき世界こども美術博物館館長、本学名誉教授、元サントリー美術館学芸員。専攻:日本美術史(絵画史)。

お二人は早稲田大学で美術史を専攻した同期生でもあります。



この授業では、それぞれの美術館、美術博物館の組織や運営、また館長としての業務、ご自身の専攻とのつながり等について詳しくうかがいました。どちらも行政区域(市・区)の名を冠する美術館や美術博物館ですが、一口に館長業務といっても、相違点も多々あることがわかりました。また、館長トークによる社会貢献や、学芸員の仕事の醍醐味も教えていただきました。

 

最後に学生へのメッセージをいただきました。
秋山先生からは「物を見る目を養うこと」、そして榊原先生からは「批判精神を培うこと」。
お二人の熱い呼び掛けは、きっと学生たちに届いたことでしょう。

秋山先生、榊原先生、貴重なお話をどうもありがとうございました。