2019年11月25日月曜日

創作だるまを作りました

先日「アートマネジメント演習2」でだるま工房 中喜屋さんに伺い、
小さな白いだるまを創作だるま用にいただいてきました。
一回の授業で受講生が創作だるまに挑戦しました。

みんなだるまの形状ではありますが、
思い思いの絵の具で自由に塗っていきます。

   

そして完成しただるまはこちら!!
模様あり、動物あり、人あり・・・とカラフルな作品に仕上がりました。
とても楽しく制作できました。みんな記念に持ち帰り
願いを込めたのではないでしょうか・・・!


2019年11月22日金曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業) 日本舞踊家の花柳榮輔先生による御講義

リレー講座の第6回(2019.11.19)は、日本舞踊家の花柳榮輔先生にお越しいただきました。

花柳先生は、東京、京都で古典と創作の舞踊活動を行っていらっしゃいます。また、男性舞踊家集団「弧の会」のメンバーとしてもご活動なさっています。


今回のご講義では、日本舞踊の概要について教えていただきました。
日本舞踊には「舞・踊・振」の3要素があること、歌舞伎舞踊が基本となって日本舞踊が成立したことなどを学びました。

身体のわずかな構えや動きの違いによって性差や年齢差を表現できることを知り、同じ踊り手が子どもにも大人にも自由自在に踊り分けていく様に驚きをおぼえました。


「きまり首」の体験

映像を見せていただいたり、実演をしていただいたり、一緒に体験をさせていただいたりして、楽しく学ぶとともに、初めて気づいたことも多くありました。

『御柱祭』を見ながら

「弧の会」の上演作品『御柱祭(おんばしら)』の映像も見せていただきました。
太鼓の轟きや神秘的な照明の中で、様々な流派のメンバーの方たちが勇ましく、そして優雅に躍動する光景に圧倒されるとともに、新たな古典を打ち出していく姿勢というものもまた伝わってきました。

「皆さんも、古典的な何かに立ち戻ってみてください」と語りかける花柳先生。
前進しようとするとき、また日常の何気ない暮らしの中でも、基本に立ち返ることの大切さを教えていただいたような気がします。

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2019年度「芸術の現場から」 2019年10月~2020年1月
火曜 16:20~17:50 群馬県立女子大学 2号館2階 CALL2号教室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html

2019年11月18日月曜日

「西洋美術史実地研修2」(第3回)に行ってきました!

晴天に恵まれた第3回の研修日。今回は東京にやって来ました。

午前中は、東京ステーションギャラリーにて「辰野金吾と美術のはなし」展を見学。

東京ステーションギャラリーの前で

辰野金吾は東京駅や日本銀行などを設計した明治・大正期の建築家。工部大学校(工部省工学寮)を卒業後、イギリスに留学して、帰国後は日本文化と融合させた西洋建築を数多く設計するとともに、工部大学校で教鞭を取りました。

今回の展覧会は、辰野金吾の没後100年を記念した企画となっており、彼が提唱していた「美術建築」や、工部美術学校でフォンタネージに学んだ後にイタリア留学した画家の松岡壽との交流や美術分野への貢献などが紹介されています。

事前学習の発表風景

事前学習では、辰野金吾や松岡壽、工部大学校、工部美術学校、東京駅の建設について学びました。

展覧会見学の際には、学芸員の方によるギャラリー・トークを受講して、展覧会や作品に対する理解が大いに深まりました。受講後は質問する学生たちもいました。

午後は、三菱一号館美術館にて「印象派からその先へ」展を見学。
吉野石膏コレクションの作品群を鑑賞するのが目的ですが、やはり建物について学ぶのも今回の主要な目的です。

三菱一号館美術館の前で

三菱一号館美術館の建物は、辰野金吾の指導教員、イギリスからのお雇い外国人ジョサイア・コンドルによって設計された「三菱一号館」を再建したものです。

事前学習の発表風景

事前学習では、19~20世紀のフランス美術について学びました。
印象派の作品を見学するのは、今回で3回目になります。印象派の全体像や個々の画家の画風を自分の中である程度構築することができたのではないでしょうか。

美術館前の中庭で

それでは、また次回。
木枯らしや寒さに負けず、元気にお会いしましょう。

2019年11月14日木曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業)  アートプロデューサーの田中友朋先生による御講義

リレー講座の第5回(2019.11.12)は、電通のアートプロデューサーの
田中友朋先生にお越しいただきました。

今回のご講義では「コミュニケーションのデザインの現場から」というタイトルで、クライアントの方たちとの関わりから生まれる発想や表現、またデザインするとは何かなどについてお話をうかがいました。 


デザインするとは、色や形をつくることにとどまらず、「設計」「計画」することであり、問題や課題の解決、概念の可視化であるとうかがい、新たな気づきとなりました。

また、社会のニーズをふまえ、クライアントの思いをふまえて、コミュニケーションの視点から発想を転換していくデザインの方法を教えていただきました。


「designは 気持ちいい・あした を設計し、提案すること?」と田中先生ご自身のデザインの捉え方や抱負も語ってくださいました。

 デザインの分野にとどまらず、コミュニケーションのあり方や、何かに取り組む際の物事の捉え方を考えるうえでもとても勉強になりました。

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2019年度「芸術の現場から」 2019年10月~2020年1月
火曜 16:20~17:50 群馬県立女子大学 2号館2階 CALL2号教室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html

2019年11月12日火曜日

だるま工房見学に行きました

11月11日、「アートマネジメント演習2」の授業で学生22名が
高崎だるまの中喜屋さんの工房をたずねました。
毎年群馬の伝統工芸について知る、ということで
代表の峯岸さんに大学に来ていただいたのですが、
今年は夏に「達磨館」なる展示室を開館したとのことで
そのコレクションをみせていただきに、伺いました。

まず峯岸さんより達磨の出来るまで、歴史について
高崎だるまの発祥についてなどお話をいただきました。
既にたくさんの達磨に囲まれています・・・!




その後、達磨館に移動し、世界の達磨、日本全国(北海道のぞく)の達磨を
見せていただきました。とても貴重なもの、くすっと笑ってしまうようなものなど
とにかくそのコレクションはすごいです!
峯岸さんのお話も分かりやすく、短い時間にまとめてお伝えくださいました。



最後に実際の達磨制作の工房を見学させていただきました。そこにはたくさんの
小さいサイズの達磨が!
学生たちも伝統工芸品が作られていく現場に足を運び
新たな発見をたくさんしました。
小さい達磨をいただいたので、次回は創作達磨に挑戦です!
峯岸さん、大変貴重なお話とお時間をありがとうございました。
中喜屋さんのページです。





2019年11月8日金曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業) アートディレクターの小林幹也先生による御講義

リレー講座の第3回(2019.10.29)は、アートディレクターの小林幹也先生にお越しいただきました。
小林先生は、資生堂の広告やディスプレイ、イベント、店舗などの制作をなさっています。立案から完成までのプロセスを総括、監督するとともに、ご自身もデザイナーとして実際のデザイン制作にも携わっていらっしゃいます。



今回のご講義では、資生堂の企業理念や歴史をふまえたうえで、ポスター、CMから各種イベント、海外向け商品まで多岐にわたる実例を何作も見せていただきながら、どのようなコンセプトで広告やディスプレイなどを制作していくのかについてお話をうかがいました。


インハウスのデザイナーの方たちが一字一字丁寧に描いた「資生堂書体」というフォントがあることを知り、文字ひとつにも美へのこだわりや工夫があることに驚きをおぼえました。

日頃自分たちが使っていたり、見ていたりする化粧品も登場して、身近な商品のデザインやそれらの広告がこれほどまでに考えられ、計算されているのかとはたまた驚き、また実感をもって学ぶことができました。

「デザインのすべてに理由がある」と語る小林先生。デザインの奥深さや職業に対する真摯な姿勢を教えていただきました。

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2019年度「芸術の現場から」 2019年10月~2020年1月
火曜 16:20~17:50 群馬県立女子大学 2号館2階 CALL2号教室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html

2019年11月7日木曜日

芸術の現場から 館林美術館館長 佐々木正直さん

11月5日、「芸術の現場から」の授業がありました。
今回のゲスト講師は群馬県立館林美術館館長の佐々木さんです。
館長はこれまで群馬県立近代美術館、文化庁と勤務されてこられました。
今回はご専門である工芸の分野について
基礎知識から現代の状況等を詳しくお話ししてくださいました。


事前にたくさんの資料もご用意してくださいました。
文化財とは何か、その体系についてお話を伺った後、
文化財保護法の制度の歴史について、また認定の基準についても
お話ししてくださいました。
その後はたくさんの作品例をごご紹介いただきました。
工芸の分野はその素材、技術、表現力があって初めて
素晴らしい作品になるとのこと、
確かにとうなずく方が多かったです。



県民の方々の参加もあり、群馬県内の工芸や技術をお持ちの方の
話も伺うことができました。
身近な場所にいらっしゃる方のお話なども聞けて、とても充実したご講義でした。
ありがとうございました。