2026年4月30日木曜日

4月27日「芸術の現場から」太田市美術館・図書館 矢ケ﨑結花先生

 芸術の現場から、講師の先生をお迎えしての講義は2回目となる4月27日。

毎年県内の美術館でお仕事をされている方に来ていただいていますが、

今回は太田市美術館・図書館の学芸員、矢ケ﨑先生にお越しいただきました。

そして公開講座ということもあり、たくさんの県民の皆様も聴講にいらっしゃいました。


まずは矢ケ﨑先生が、こちらでお仕事をされるまでのプロフィールをいただきました。
以前は長野県の美術館にもご勤務されていたことや、
大学では美学を専攻していたことなど、本学の学生にもつながる部分があり
とても興味深かったです。

次に太田駅の北口出てすぐにある美術館・図書館の紹介をしていただきました。
来年開館10周年を迎える施設は、全国でも珍しい図書館と美術館の複合施設です。
館が出来るまでの道のりや、施設内の様子、建築そのものにも触れ、
そのお話を聞いただけでもみんなわくわくしていってみたいと思える様子でした。

                   講義室が満員!
 

つぎは、展覧会が出来るまでのお話を、ご自身が担当された
原倫太郎+原游 バベルが見る夢」(2025年11月~2026年1月)
をもとにいただきました。
この展覧会は、らせん構造を持つ同館を「バベルの塔」に見立て、絵画の浮遊や映像の反復など、重力や時空をテーマにした没入型の体験空間を作り上げたものとおっしゃっています。
展覧会の開催に至るまでのプロセスを詳細に紹介していただき、
以前から作家のリサーチを行ったうえで、約一年前から準備をされていたと述べられていました。経緯を詳しく聞くことで、展覧会を見るだけではわからない
準備の大変さ、交渉の様子、学校連携の打診や調整、広報戦略、カタログ執筆、関連事業の実施などがよくわかりました。こんなにもたくさんの仕事があるとは!と
学生もびっくりすると同時に、学芸員として働くにはどんなスキルが必要なのか
考えさせられました。


最後は質問タイム。学生から活発な質問があり、
真摯にお答えいただきました。

矢ケ﨑先生の丁寧なお仕事ぶりをご紹介いただき、
現場の声を聞くことで、大変実りのある講義となりました。

このように、現場の皆さんの多大なる努力で展覧会は出来上がっていくのです。
ぜひ、そのような中で開催されている多くの展覧会を皆さんに見てほしいです。

矢ケ﨑先生、ありがとうございました。


2026年4月14日火曜日

新入生研修行事を行いました

 今年も本学科に新入生が入学しました。おめでとうございます。


3日の入学式の後、たくさんのオリエンテーション行事を経て、7日には

美学美術史学科の研修行事を行いました。

例年通りの内容ですが、1年生はとてもフレッシュで、生き生きとしていました。


まずは教員の自己紹介です。4月から着任された美学の鈴木亘先生。

先生もフレッシュです!


その後、学生の自己紹介をしてもらい、出身や好きなもの、推しなどを教えてもらいました。たくさん親しい友人が出来るといいですね!

その後は学科長の武藤先生が、Googleクラスルームの使いかたをレクチャーしました。
既に高校までに使ったことのある人が多くスムーズに。

その後は毎年恒例奥西先生による群馬県立近代美術館のアートカードを用いたゲームをしました。作品連想ゲームでは、初めてグループになった人同士で大変盛り上がりました!


そして、風が強く吹く中ですが、春の庭で記念撮影。


最後に実技棟や学内の展示などもグループに分かれて見学しました。
これから4年間、共に学んでいきましょう。


2025年12月8日月曜日

2025年度「西洋美術史実地研修2」第4回を実施しました

第4回(12月6日)は、東京駅周辺の美術館に行きました。

午前中はアーティゾン美術館を見学。
同美術館はブリヂストン美術館を前身として2020年に開館しました。西洋古代や近代の美術、また日本近代洋画のほか、現代美術までの幅広いコレクション作品を有しています。



見学にあたり、教育普及部学芸員の細矢芳氏が美術館の概要や開催中の展覧会について、またラーニングプログラムによる教育普及の活動や役割についてレクチャーをしてくださいました。

その後、展覧会「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着」と「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 安井曾太郎」を鑑賞しました。


午後は三菱一号館美術館を見学。
同美術館は、1894年建設の洋風建築事務所を再現した建物で、19世紀末の西洋美術を中心としたコレクション作品を有しています。


まず、企画展「アール・デコとモード」を鑑賞しました。本年は1925年の「現代産業装飾芸術国際博覧会」(通称「アール・デコ博覧会」)から100年にあたり、博覧会のコンセプトと当時のファッションを関連づけた展覧会となっていました。
会場では、群馬県立館林美術館所蔵のフランソワ・ポンポン《シロクマ》たちとも出会えました。
その後、小企画展「フェリックス・ヴァロットン―親密な室内」の版画などを鑑賞しました。


今回の研修では、両美術館のスタッフの皆様に大変お世話になりました。
どうもありがとうございました。

2025年度「西洋美術史実地研修2」(学芸員課程科目「博物館実習Ⅰ」)は、今回の研修をもって無事に終了しました。(授業担当教員 藤沢桜子)



2025年11月22日土曜日

2025年度「西洋美術史実地研修2」第3回を実施しました

 第3回(11月15日)は、上野の国立西洋美術館を見学しました。

午前中は企画展「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」を鑑賞しました。印象派の作品というと、モネの《睡蓮》のように屋外のモティーフを思い浮かべがちですが、本展覧会では人物や静物など屋内のモティーフを描いた作品が多く集まっていました。

午後は常設展のほか、「フルーニング美術館・国立西洋美術館所蔵 フランドル聖人伝板絵―100年越しの“再会”」と「物語る黒線たち―デューラー「三大書物」の木版画」もあわせて鑑賞しました。





2025年11月7日金曜日

「ユリノ木物語」プロジェクト2025:芸術学専攻の院生たちが大学祭で本学歴史の展示を行いました

 「ユリノ木物語 群馬県立女子大学の歴史研究」プロジェクトは、本学の玉村校舎移転後40周年にあたる2022年に発足し、本学の教員、事務局職員、学生の協働作業を通じて、本学の歴史的な価値や魅力を再認識し、学内外へ発信する活動を行っています。ユリノキは、本学の開学記念樹です。

噴水彫刻のメンテナンス

今年2025年は、本学の開学45周年にあたり、11月1日~2日に開催された大学祭「錦野祭」では、芸術学専攻の院生プロジェクトメンバーが中心となって展示を行いました。



展覧会は「45 年目のユリノキをみんなとー大学とアートの繋がりー」と題し、本学の日常風景に溶け込むアートを本学の特徴の一つと捉えて紹介しました。


教室会場では、建築業協会賞を受賞した本学建物や、「円形広場」の噴水彫刻の写真、図書館の卒業生寄贈によるシルクスクリーン、また、作品保存のために現在は取り外されている「春の庭」の日時計といったアート作品などを展示しました。


参加型コーナーでは、葉の付箋紙にコメントを書いてユリノキの絵に貼ってもらい、開学記念樹の3本のうち失われてしまった1本をよみがえらせました。

今年はイメージキャラクターとして「ユリノキ犬」と「ユリノちゃん」が登場しました。

来場者にはパンフレットを配付し、大学の屋内外の美術作品に関する調査の経過報告も行いました。

パンフレット表紙

会場では院生たちがガイドをつとめ、大学祭の2日間で卒業生や地域の方々など、300人以上の方々にご来場いただきました。





2025年11月1日土曜日

2025年度「西洋美術史実地研修2」第2回を実施しました

 第2回(10月26日)は、近隣の群馬県立近代美術館を見学しました。

同美術館には、群馬ゆかりの美術や日本近代美術のほか、ルノワール、モネ、ピカソなどの海外近代美術、また現代美術のコレクション作品があります。

見学にあたり、教育普及係の黒田隆之氏が美術館や開催中の展覧会についてレクチャーをしてくださいました。

その後、企画展「響きあう絵画 宮城県美術館コレクション カンディンスキー、高橋由一から具体まで」と「水野暁 視覚の層 | 絵画の層」、また「コレクション展示:日本と西洋の近代美術Ⅲ」を鑑賞しました。

また、宮城県美術館学芸部長の加野恵子氏による講演「宮城県美術館コレクションで編む近代美術史―その魅力」を聴講し、2つの美術館の特徴や日本近代美術と西洋美術との関わりなどについてお話をうかがいました。

水野暁氏には、この7月に本学授業「芸術の現場から」のゲスト講師としてお越しいただき、ご自身の作品や制作についてご講義いただきました。

今回の研修では、黒田氏をはじめ、美術館のスタッフの方々に大変お世話になりました。
どうもありがとうございました。


2025年10月13日月曜日

2025年度「西洋美術史実地研修」が始まりました

「西洋美術史実地研修」は、美学美術史学科の専門教育科目であるとともに、学芸員課程科目の「博物館実習I」としても開講されています。本授業は、西洋美術の作品を実見して教室での学びを深め、美術館・博物館の展示や運営の実態を学ぶことを目的としています。

第1回(10月11日)の午前中は、SOMPO美術館(新宿)の「モーリス・ユトリロ展」を見学しました。


ユトリロ(1883-1955年)は、パリの街並みを詩情豊かに描いた風景画家です。展覧会は、彼の作品が制作時期ごとに章立てられた構成になっていたほか、会場には日本におけるユトリロの受容についてのコーナーもありました。

最後に美術館所蔵のフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890年)《ひまわり》を鑑賞して上野に向かいました。

午後は、東京都美術館の「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」を見学しました。

展覧会では、兄であるゴッホを支え、彼の死から半年後に死去した弟テオの遺族たち、テオの妻ヨーと彼らの息子フィンセントによる、ゴッホ作品の周知及び保存活動に焦点が当てられていました。会場では、1973年に開館したファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)のコレクションであるゴッホやその時代の画家たちの作品などが展示されていました。