2011年9月28日水曜日

絵画ゼミ学外活動 —2011年度自律学修報告—

「東京銀座画廊巡り」 
2011年9月27日(火)に、絵画ゼミ生16名(院生〜3年生)で、銀座の画廊をグループにわかれてまわりました。 多くの画廊が混在する銀座、京橋エリア。画廊により、とりあつかう作品もさまざまです。個展やグループ展を見ながら、 創作意欲の沸いた学生や、近い将来の自分を思い浮かべている学生も多くいたようです。

晴海トリトンスクエア「神話の広場」で記念撮影
2001年にオープンした晴海トリトンスクエア、3棟の高層ビルと低層階に設けられた商業スペースから成り立っています。「神話の広場」はその低層階にある25m×15mの巨大な天井画です。イタリア人ルイージ・ゲーリ氏とともに制作しました。(山崎)
実際に先生の作品を見る機会が少ないので、楽しめて見ることができた。壮大な作品でした。

築地の場内
晴海からバスで築地に移動、東京の台所を見学。
お昼を過ぎていたので、もう片付け作業になってしまっていましたが、雰囲気を堪能してきました。近くで新鮮なネタのお寿司もいただきました。

奥野ビル
新しいビルが建ち並ぶ東京銀座にとって、異質な存在の奥野ビル。
さまざまな人たちが建物の魅力に惹かれ集まってきます。画廊が多く存在するビルでもあります。
ここを見るだけでも様々な世界観が味わえます。

奥野ビルのポスト
今何の展示があるのか分かるように、ポストにDMが貼ってあります。 こんなにたくさんの展示が開催されていることにまず驚きました。このポストの姿も何かの作品のようでおもしろいです。

作家:高橋恒道氏の個展
階段の下に設けられた画廊。
通常なら倉庫として使うようなスペース、ここで高橋恒道氏の個展が開催されていた。
腰をかがめることで目線が作品に近づく効果があったような? 力のいる体勢になりながらも近くでじっくり見てきました。

奥野ビルのレトロなエレベーター
今何階? 針が動くタイプのレトロなエレベーターでついつい使いたくなります。 先にエレベーターで上の階まで行って上の階から見ていくか、下の階から見ていってエレベーターで一気に降りようか…


作家:伊藤三恵子
真っ白で静かな空間にゆったりとした感じの作品を鑑賞。まるで異空間にいるようでした。展示の空間づくりを肌身で感じました。

作家:奥西希生
みゆき画廊での奥西希生氏の個展風景。
奥西氏は、漆による作品を制作しています。モチーフは、動物などが多いようです。
漆はアレルギーを起こす人もいるため、幼い頃から漆を食べて耐性をつけることを知り、まず驚きました。
どの作品も写実的でいきいきと表現され、その一つ一つに魅了されました。 私たちは絵画ゼミですが、こういった立体作品からも刺激を受けました。 また、絵画と立体とで表現方法は違いますが、奥西さんに作品についてお話を伺っているとどこか共通点があるようにも感じました。

作家:奥西希生

鼠をモチーフにした繊細な作品。かわいいとゼミ生から評判の作品。360°じっくり鑑賞しました。

和光のディスプレイの前で
グループにわかれて画廊めぐりをしていた学生の集合場所として指定していた和光のディスプレイ前。
だいぶ陽が傾き、華やかな銀座のネオンがともる前に、全員が集まったところで集合写真を修学旅行生気分で撮りました。各々余韻を残しつつ解散…

2011年9月11日日曜日

2011年度日本美術史実地研修1

9月7日〜10日、毎年恒例の日本美術史実地研修旅行が実施されました。
毎年9月上旬、3泊4日の日程で京都の寺院を中心に、日本美術を集中して鑑賞する「日本美術史実地研修旅行」が実施されています。京都は、仏像や障壁画の宝庫。それらを間ぢかに観察し、鑑ることは、美学美術史学科では、大切なカリキュラムの1つです。 他にも日帰りで東京の美術館等を訪れる「西洋美術史実地研修」があります。

スケジュール
9月7日  東寺 広隆寺 法金剛院
9月8日  平等院 三十三間堂 養源院 智積院 京都国立博物館 祇園
9月9日  妙心寺法堂 隣華院 二条城 相国寺承天閣美術館(座禅体験)
9月10日  金地院 南禅寺 細見美術館

1日目
東寺
1日目最初のお寺。東寺の五重の塔は、京都のイメージ!って感じですね。
法金剛院
定朝様の阿弥陀如来がある法金剛院。庭一面に蓮の池が広がっていたのが印象的でした。
法金剛院
蓮の花の時期は逃しましたが、蚊の絶賛活動期に当たってしまいました。
平等院
鳳凰堂の内部の見学ができました。
実物の阿弥陀如来座像は、写真で見るものより威厳がありました。
阿修羅
平等院に来て、なぜか阿修羅のポーズ。

2日目
宇治川
平等院の近くにある有名な宇治川、宇治橋。
宇治抹茶を使ったグリーンティーが美味しかったです!
養源院
血天井が有名な養源院にて先生の説明を受ける。
智積院
2日最後に訪れた智積院。先生が長谷川等伯の障壁画(展示は複製)を説明しているところ。「桜の図」「楓の図」など長谷川一門が桃山時代に描きました(国宝)。
智積院
日本庭園を一望できる縁側に座って、みんなでしばらくのんびりとしました。

3日目
二条城
夏の蒸し暑さがぶり返した3日目。庭園の水音で涼をとりつつ、鴬張りの廊下を歩いて城内をゆったりと見て回りました。
相国寺
座禅初体験。みんなピシピシいい音をだして、たたかれました。もちろん承天閣美術館で鑑賞。
祇園
夜の自由行動で祇園に。八坂神社のライトアップは壮麗でした。

4日目
南禅寺・琵琶湖疏水周辺
研修中に流行った「泣き弥勒っ☆」のポーズで。
金地院の庭
金地院の鶴亀の間からながめるお庭。
庭の石木が鶴と亀に見えるには修行が必要そうです。