2019年11月18日月曜日

「西洋美術史実地研修2」(第3回)に行ってきました!

晴天に恵まれた第3回の研修日。今回は東京にやって来ました。

午前中は、東京ステーションギャラリーにて「辰野金吾と美術のはなし」展を見学。

東京ステーションギャラリーの前で

辰野金吾は東京駅や日本銀行などを設計した明治・大正期の建築家。工部大学校(工部省工学寮)を卒業後、イギリスに留学して、帰国後は日本文化と融合させた西洋建築を数多く設計するとともに、工部大学校で教鞭を取りました。

今回の展覧会は、辰野金吾の没後100年を記念した企画となっており、彼が提唱していた「美術建築」や、工部美術学校でフォンタネージに学んだ後にイタリア留学した画家の松岡壽との交流や美術分野への貢献などが紹介されています。

事前学習の発表風景

事前学習では、辰野金吾や松岡壽、工部大学校、工部美術学校、東京駅の建設について学びました。

展覧会見学の際には、学芸員の方によるギャラリー・トークを受講して、展覧会や作品に対する理解が大いに深まりました。受講後は質問する学生たちもいました。

午後は、三菱一号館美術館にて「印象派からその先へ」展を見学。
吉野石膏コレクションの作品群を鑑賞するのが目的ですが、やはり建物について学ぶのも今回の主要な目的です。

三菱一号館美術館の前で

三菱一号館美術館の建物は、辰野金吾の指導教員、イギリスからのお雇い外国人ジョサイア・コンドルによって設計された「三菱一号館」を再建したものです。

事前学習の発表風景

事前学習では、19~20世紀のフランス美術について学びました。
印象派の作品を見学するのは、今回で3回目になります。印象派の全体像や個々の画家の画風を自分の中である程度構築することができたのではないでしょうか。

美術館前の中庭で

それでは、また次回。
木枯らしや寒さに負けず、元気にお会いしましょう。

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