2014年4月28日月曜日

西洋美術史実地研修1(H26年度) 第一回

「西洋美術史実地研修1」の第一回実地研修を行いました。

午前中は東京・丸の内の三菱一号館で「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義 1860-1900」、
午後は六本木の森美術館「アンディ・ウォーホル:永遠の15分」という組み合わせ。


新緑まぶしい三菱一号館中庭で集合写真。
三菱一号館は19世紀末にイギリスの建築家ジョサイア・コンドルが設計し、1960年代に一旦取り壊された建物を近年、復元して美術館としたものです。英国風建築のなかで、同時代の英国美術を鑑賞することができるめったにない機会です。


入館前に、事前学習の課題「唯美主義」「アーツ・アンド・クラフツ運動」「三菱一号館とジョサイア・コンドル」についての発表で、予習して、いざ鑑賞です。

今回の展覧会は日本初の唯美主義展ということで、絵画だけでなく、工芸品や出版物など多様な作品が展示され、また唯美主義に対する同時代の批評までも紹介されていたこともあって、ラファエル前派に比べて知名度は低いけれど19世紀後半の英国美術の重要なムーブメントの理解の助けになったのではないでしょうか。

午後は六本木に移動し、時代も20世紀後半に飛んで、ポップアートの先駆者アンディ・ウォーホルの回顧展へ。             

事前課題の発表で「ポップアート」と「アンディ・ウォーホル」について学びます。     
事前課題の発表中。

こちらも、アジア5都市の国際巡回展という規模の大きな展覧会のため、初期の商業デザイナー時代から晩年までのウォーホルの多様な作品が網羅的に紹介されていました。
彼の「ファクトリー」の再現や、53階からの眺望が見える展示室に浮かんだ「銀の雲」など、作品の展示も練られたものでした。

実地研修は7月までに4回あります。
例年、初回は雨が多いのですが、今年は快晴に恵まれ、幸先の良い滑り出しでした。
次回も楽しい研修となりますように。

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