美学美術史学科では、
①本学科で学ぶ上での基本的な姿勢を理解すること
②学生間のコミュニケーションを図り、学生生活への導入を円滑にすること
③各自が美術館・劇場等を積極的に訪れる習慣を身に付けるきっかけを得ること
以上の三点を目的として、東京都内の美術館などを二日に渡って見学する内容になっています。
今年は4月12-13日の二日間。両日とも素晴らしい好天に恵まれ、絶好の研修日和。
12日はまずホテルで簡単なオリエンテーションと互いの自己紹介でスタートです。
オリエンテーションが終わると、
両国駅を出発して、美術館へ移動です。
http://www.momat.go.jp/ge/about/
館内に入る前に日本美術史の先生から簡単に美術館についてと、今回見る展覧会についての解説を聞きます。
収蔵品からセレクトした「MOMATコレクション展」で、日本近代美術の流れを概観。
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20171114/
今会期には原田直次郎 《騎龍観音》や菱田春草《賢首菩薩》などの重要文化財の展示も。
館内では各自、自分のペースで作品鑑賞。
気になった作品の前でメモをとったり、じっくり細部を見つめたり。
常設コレクションは写真撮影も可能です。
今年の夜の部の演目は、鶴屋南北の「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」。
主役の悪役二人を一人二役で演じる演目です。通常、歌舞伎は名場面だけが演じられることが多いですが、今回は、話の冒頭から最後までを「通し」で見ることができ、筋立てがつかみやすく、充実の鑑賞です。
二日目は上野へ。
最初は、国立西洋美術館で「プラド美術館展」見学。
世界遺産に登録されている国立西洋美術館の建築と、「プラド美術館展」についての解説を聞いてから入館。
ベラスケス作品7点が出展されるなど有名作品が多く出品されていました。
見学の後は、恒例の集合写真です。
この頃には、皆さん、ずいぶん打ち解けて、笑顔が多いですね。
ロダンの「地獄の門」の上部の彫刻を真似てみました。
最後は、同じ上の公園内にある東京国立博物館へ。
入館前には、先生から、国立博物館を構成する各館の紹介と展覧会の解説。
本館の常設展では近代以前の日本美術の流れが概観できます。
今年は常設展に加えて、企画展「名作誕生ーつながる日本美術」展を見ました。
「名作誕生」展では、文字通りの名作が揃っていましたが、
13日は初日であったためか、それほどの混雑はなく、幸運でした。
これから授業でも習うことになる名作をじっくり鑑賞できる良い機会になりました。
二日間、互いに懇親を深め、充実した研修成果を携えて、帰途につきました。
今年は、4月にはソメイヨシノが咲ききってしまい、上野の桜もすっかり葉桜でしたが、東京国立博物館の裏にある庭の八重桜は見事に咲き誇っていました。新入生の皆さんのこれからの大学生活もこの花のようになりますように。
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