飯塚先生は国立西洋美術館の主任研究員で、収蔵作品の管理や調査研究、展覧会企画に従事なさっています。主な展覧会に「大英博物館 古代ギリシャ展」(2011)、「橋本コレクション 指輪」(2014)、「黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝」(2015)、「ミケランジェロと理想の身体」(2018) があります。
今回は「展覧会の作り方」というタイトルで、学芸員の立場として、「作り手の観点から展覧会を見る」ポイントを教えてくださいました。
「指輪」展のチラシ(左)とポスター(右) |
彫刻作品と深い関係のある幾何学的なデザイン |
「指輪」展や「ミケランジェロと理想の身体」展を例に、チラシやポスターから展覧会会場のディスプレイ、演示具、キャプション、照明に至るまで、どのような工夫が凝らされているのか、様々なお話をうかがいました。作品そのもの以外にも見るべき点が多くあることに気づくことができました。
「指輪」展の会場風景 |
学生からの感想や質問もあり、解説していただくことでさらに理解が深まりました。
国立西洋美術館では、東京オリンピックを記念した展覧会「スポーツ in アート展―ギリシャ彫刻×印象派の時代」が7月に開催されます。飯塚先生は、現在、その準備をなさっているそうです。いったいどのような展覧会になるのか、今から楽しみです。
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2019年度「芸術の現場から」は、これで終了です。
様々な分野の方々から、貴重なお話をたくさん伺いました。
講師の先生方をはじめ、ご支援、ご協力くださった皆さま、どうもありがとうございました。
「芸術の現場から」講師一覧、スケジュール
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html
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