今回(11月20日)は、県内の高崎市美術館を見学しました。
高崎市美術館入口にて |
同美術館では、現在、展覧会「版画でめぐる印象派とその時代 マネ、ルノワールからゴーギャンまで」が開催中です。19世紀後半のフランスを彩った画家たちは、版画ではどのような作品を残したのでしょうか。
学芸員の方によるレクチャー |
最初に、学芸員の柴田純江さんから、展覧会の見どころや美術館、同敷地内の旧井上房一郎邸についてレクチャーをしていただきました。油彩画と同じ主題や構図の版画は、油彩画の複製として制作されることもありますが、油彩画制作のための習作であったり、モノトーンによる、油彩画とは異なる試みの作品であったりすることを学びました。
展覧会の会場には、作者や技法によって表情が全く異なる版画作品がずらりと並んでいました。画家が刻んだ線の一本一本を詳細に観察できるのも、本展覧会の醍醐味といえます。淡い色彩のカラー・リトグラフや、ミュシャやロートレックたちによるデザイン性の高いポスターもあり、実に多彩な展覧会です。
旧井上房一郎邸と美術館建物 |
高崎市の実業家であり、高崎市の文化振興に大きく貢献した井上房一郎(1898-1993)の旧邸も見学しました。日本のモダニズム建築の先駆者アントニン・レーモンドの自邸兼事務所を写した建物として知られる、「レーモンド・スタイル」の木造建築です。イサム・ノグチの天井照明など、インテリアも見逃せません。
今回の実地研修では、西洋美術史のみならず、建築、また群馬や高崎の文化史も学ぶことができました。温かなご配慮ありがとうございました。
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高崎市美術館ホームページ
https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014011000353/
第1回実地研修では、群馬県立近代美術館を見学しました。
美学美術史学科ウェブページ:
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/info/2021/10/2021-2.html
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