今回は、本学科の大学院を美学領域で終了された山川恵里菜氏からご講義いただいてからの鑑賞です。
ここで同館の由来やコレクションについて、開架式収蔵庫の説明を聞きます。
美術館には必須の作品収蔵庫ですが、多くが閉架式で来館者が見ることはできない空間です。しかし、本館では開架式として、予約制で公開しており、作品は収蔵用のラックにかけられているだけではなく、絵画作品が壁に展示されていたり、インスタレーションがそのまま鑑賞できるような形で設置されているなど、「見せる」収蔵庫ともなっています。
もちろん、収蔵庫などで温度や湿度調整などはもちろん耐震のための工夫についても紹介いただき、美術館が展示だけではなく、大切な作品を保管し、継承していく場であることも学ぶことができたでしょう。
収蔵庫のあとは企画展「虹をかける:原美術館/原六郎コレクション」を各自鑑賞。
2021年度「西洋美術史実地研修1」はコロナの影響もあり、東京の大型企画展に行くことはできませんでした。しかし、県内の美術館において関係者の方々から特別なレクチャーをいただきながらという非常に貴重な鑑賞体験を得ることができました。また、公立の美術館だけでなく、個性的な私立の美術館も訪問したことで、美術館の多様な在り方を実見する良い機会となりました。
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