令和7年7月7日というラッキーセブンが3つ揃ったこの日、群馬在住の画家、水野暁先生をお招きして、制作の現場や裏側、作品に対峙するスタンスをお話しいただきました。
当日は地元の先生のファンの方も訪れ、教室は先生のお話を楽しみにしていた様子です。
美学美術史学科では、美学、日本美術史、西洋美術史、美術実技、アートマネジメントの各分野を学ぶことができます。このブログとX(https://x.com/aesth1)では、学科の活動の最新ニュースを紹介しています。学科のより詳しい紹介は、本学HPの学科案内をご覧ください。 https://www.gpwu.ac.jp/dep-pos/dep/lit/art/index.html
令和7年7月7日というラッキーセブンが3つ揃ったこの日、群馬在住の画家、水野暁先生をお招きして、制作の現場や裏側、作品に対峙するスタンスをお話しいただきました。
当日は地元の先生のファンの方も訪れ、教室は先生のお話を楽しみにしていた様子です。
6月23日、「芸術の現場から」ではチームラボの森友香理先生にお越しいただきました。
森先生は、学生時代に舞踏などに関心を持ち、大学卒業後、出版業界などに勤務され、2011年よりチームラボのメンバーに。ご講義では、ご自身の略歴の後、チームラボの組織、現在に至るチームラボの活躍の歴史をご紹介いただきました。2012年台中での展覧会が最初の大規模な展示で、その後、ニューヨークなどで展覧会を開催し、2014年になって国内で大きな展覧会を実施できるようになったようです。現在では知らない人はいないと思われるチームラボですが、その黎明期には「アート」が評価されず、苦労したことがうかがえました。
最新の活動例としてアブダビ・サディヤット島での美術館建設について取り上げていただきました。近隣には仏国・ルーブル美術館の分館「ルーブル・アブダビ」などが並び、チームラボの新しい美術館「teamLab Phenomena Abu Dhabi」とともに島全体が文化的な地区になっているそうです。一度は行ってみたい場所です。
森先生が所属している「ソーシャルブランディング」チームのお仕事についてもご紹介いただきました。ソーシャルメディアをブランディングの中核ツールに据え、チームラボに入る前に行っていた「メディア」に会いにいく広報活動をやめたという森先生。その時は、マインドセットを変えることに苦労されたようです。
現在では、全世界を対象に、誰もがチームラボの公式素材にアクセスできるようなり、どの国で展覧会を行ったとしても、等しくプレスキットを入手することができるそうです。プレスキットの素材となる写真や動画撮影の苦労話、モデルの衣装選びや展覧会名やそのロゴへのこだわりなど、現場の大変さを学生にも伝わるように、わかりやすくお話しいただきました。
「アートによって人々の関係性をポジティブなものにする」というチームラボのコンセプトも、学生には新鮮に感じられたようです。確かに、チームラボのアート作品と鑑賞者が相互作用する展示空間は、鑑賞者が展示品を一方的に見る一般的なミュージアムとは異なる鑑賞体験を提供しています。21世紀の新しい鑑賞体験といえるものです。欧米と日本では、その展示空間での過ごし方が多少異なるという興味深い(面白い?)お話しも聞かせいただきました。聴講した学生はチームラボへの理解・関心が高まり、今後、身体全体で展示空間にかかわりながら、チームラボの作品と一体化するように鑑賞することでしょう。
現在も海外や国内での新たなプロジェクトが進行中のチームラボ。これからも目が離せないですね。
森先生、充実したご講義と数多くの学生の質問にお答えいただき、ありがとうございました。