2015年10月19日月曜日

芸術の現場から/大崎章さん(映画監督)

芸術の現場に携わる方々から生のお話をうかがうシリーズ、お一人目のゲスト(10月14日)は、映画監督の大崎章さん。ご自身の出身地でもある玉村町で撮影した最新作『お盆の弟』が好評で、イギリス、ドイツ、オランダの映画祭でも上映されています。
この日は映画作りの実際について非常に具体的にお話し頂きました。映画を作るのには何が必要か? 人、場所、脚本、物、金、時間、心、の7つに分けてのお話でした。
続いて『お盆の弟』の一場面を例に、撮影現場ではどれだけの数の人が、それぞれどのような役割を担っているのかを詳しくご説明頂きました。助監督の仕事の分担、美術やメイクの仕事、スクリプター(記録係)の存在など、臨場感あふれるお話は、共同作業の興奮と苦労が生々しく伝わってきました。
質疑応答の時間では、玉村町での撮影や、監督としての美意識についてなど、様々な質問が活発に飛びました。『お盆の弟』の製作に関わった地域の皆さまが大勢聴講に集まってくださり、また方言の監修をされた本学国文学科の新井小枝子先生と監督のやり取りもあるなど、濃密な90分となりました。

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