山本先生は、日本初のオペラとバレエの専用劇場である新国立劇場の設立当時より、スタッフとしてたびたび公演に参加をしたり、英国ロイヤルバレエ団、ボリショイバレエ団など海外カンパニーの来日公演のスタッフとして多数、参加をしたりしています。
また、世界的なダンサーや指揮者がかかわる日本のバレエ団などの衣裳制作も手がけていらっしゃいます。
今回のご講義にあたり、子供に貸し出しをしているバレエの衣裳、チュチュやネックレス、ティアラなど山本先生が製作されたものをお持ちいただきました。
ご講義の中では、すべての権限を握る演出家の意向のもと、どういった生地を使い表現していくか、またダンサーにとっての安全性をどう確保し、最大限のパフォーマンスを発揮できるように衣裳を製作するかなど、実際の工程写真を拝見しながらご説明いただきました。公演の直前に作り直すことや公演中に手直しすることなど、多数のエピソードもご披露いただきました。
学生にとっては、製作の工程を知ることにくわえ、きらびやかな衣裳やティアラを実際に触ったり、身につけたりすることができ、とてもテンションが上がっていたようです。
舞台を支える上で必要な職業にどのようなものがあるのか、本校の学生が実際、携わることができる仕事はどれなのかなど、具体例をあげながらご説明いただきました。
学生にとっては、これから将来を考える上で迷う時期でもあり「自身の心の声を聞くことがとても大切であること」「イメージ就活をせずにまずは体験すること」「誰かのためになること」などのお話は、心に響いたようです。
ご自身の経験をもとに大変貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。
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平成30年度「芸術の現場から」
10月~来年1月 火曜16:20~17:50 群馬県立女子大学 新館1階第1講義室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/2017.html
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