2022年5月24日火曜日

5月23日「芸術の現場から」・・・富岡市美術博物館学芸員 肥留川裕子さん

「芸術の現場から」では、群馬県の美術館より学芸員の方にもご講義をいただいています。5月23日は富岡市美術博物館学芸員 肥留川裕子さんにお越しいただきました。

初めに富岡市について、観光資源や市の基本情報を教えていただきました。
その後、美術館のある場所やアクセスを分かりやすい
資料で見せていただき・・・
この富岡市美術博物館がどういう施設なのか、その外観や建築、中の展示室の様子、企画展スケジュールや一般の方が利用できる設備も含めてご紹介いただきました。



受講生の皆さんもまだ訪れたことのない方も多く、
わくわくしながら聞いていました。
次に、肥留川さんご自身のお仕事について。
学芸員という仕事は名前は聞いたこともあり、すでに学芸員資格取得を目指して頑張っている学生も多いですが、
ご本人からどんな仕事をされているのかを聞くのは初めて。
担当となる企画展を年間1本はこなす肥留川さんですが、
開催に至るまでの経緯や行政、作家、作品収蔵先とのやり取りや
予算などなど。。。膨大な仕事量に学生たちは圧倒されていました。
中でも昨年ご担当された三輪洸旗・途道 -富岡から世界を紡ぐ- 」
展で東大寺に作品を借りに行かれたことについては、
美術運送業者さんと共に協力して作品を運搬、チェックする工程など
細かく具体的に教えていただきました。
そのお話を聞くかぎり、ご本人が言うように「学芸員は体力勝負!」とのことで、ここには学生もう~~む、そうなのか!という表情をしていました。



最後に、肥留川さんがこのお仕事で大切にしていることにもふれていただきました。
印象に残ったことは「市民と美術をつなぐ存在になる」ということ。
この気持ちを就職したときから持ち続けて現在に至るということですので
芯の強さ、意識の高さがひしひしと伝わってきました。
本学でも富岡市美術博物館とは連携事業を継続しています。
このような学芸員の方がいらっしゃる施設と連携が出来ることは
大変ありがたいことです。

今回は貴重なお話をありがとうございました。 

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