6月1日の「芸術の現場から」は、一般社団法人霞会館の学芸員、大口裕子先生をお迎えして、貴重なお話をしていただきました。

大口先生は伊勢物語絵の研究者として知られており、ご研究の紹介と研究をすることの面白さから始まり、霞会館で学芸員として勤めるお仕事のさまざま―展覧会の開催や所蔵品の調査研究、また修復についてお話しくださいました。
霞会館は前身が明治7年(1874)創設の華族会館で、昭和22年(1947)に華族制度廃止にともない、霞会館と改称して、伝統文化の伝承と社会貢献活動を推進するようになった団体です。昭和50年(1975)の百周年記念事業の一環で、近世から近代の皇室や華族、公家、武家、勲功などが関わるテーマを基軸に展覧会を開催するようになったとのことでした。
資料のご所蔵者や共催館の方々、情報提供者の方々をはじめ、広報物や図録の制作、施工、輸送、撮影など多くの方々の手を経て初めて一つの展覧会ができること、調査研究や修復も多くの方々との協働でできることを、展覧会場や、写真帖、陶磁器、ドレスなどの資料の写真とともに具体的にお話しくださって、興味がつきませんでした。
戦後も80年となり、公家や大名、華族が歴史上のものになっていると感じられます。そのような状況でかつてあった文化を探求され、いまに紹介されているお仕事が意義深く思われました。
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