2020年12月17日木曜日

「アートマネジメント演習2」で創作達磨を作りました。

毎年「アートマネジメント演習2」の授業では、 伝統工芸の活性化と普及を目的とする企画を考案しています。 その際、群馬の伝統工芸に触れることで、きっかけを作っています。 例年高崎だるまの職人である峯岸さんをお迎えして、ご講義をいただくのですが、 今年は原則遠隔授業ということもあり、学生が現地に足を運ぶことができませんでした。 そこで、教員が工房を訪れ、動画撮影をして学生たちはその映像から 高崎だるまのできるまでや、達磨館(展示室)の様子を伝えました。 その中で、今年も峯岸様のご好意により、だるまを分けていただきました。 学生は大学にて白いいただいただるまに思い思いに着色をし、 オリジナルだるまを制作しました。 楽しく、自分らしいアレンジを楽しみ、 思いを託したようです。 1月には感染対策を徹底して高崎だるま市が開催されるようです。 楽しみですね!!

2020年12月11日金曜日

大川美術館のSNSで 学生の作品紹介記事がアップされています

【群馬県立女子大学生が選ぶ!「私のお気に入り作品」】というテーマで 大川美術館のSNS(ツイッター、Facebook、インスタグラム)にて 記事がアップされています。 こちらの企画は1月以降も継続します。 ぜひご覧ください。 また、たくさんのコレクション展示を行っている 大川美術館にも足をお運びください。

美学美術史学科 実技ゼミWeb展『あきめくときめき』のお知らせ

このWeb展覧会『あきめくときめき』は、実技ゼミ(絵画ゼミ/デザイゼミ)3、4年生、院生の作品展です。 毎年11月の大学文化祭『錦野祭』にて学内展示を行っていましたが、 今年度、新型コロナウイルスの影響で中止となったことで、 Web展という形で発表しています。 それぞれの思いの詰まった個性豊かな作品をWebでお楽しみください。 ご来場、お待ちしております。 実技ゼミ 第3回WEB展 『あきめくときめき』 2020年11月16日〜2021年1月中旬 会場:群馬県立女子大学 美学美術史学科 実技ゼミWebサイト   ※こちらをクリックしてお入りください。

2020年11月13日金曜日

大川美術館に行ってきました

11月11日、アートマネジメントゼミ生3名が教員と一緒に大川美術館を訪れました。 今年はコロナの影響もあり、当初予定していた子ども向けワークショップが出来なくなっつて しまいました。 そこで、何か違ったかたちでの連携事業が出来ないかと思案した結果、 美術館の魅力を学生目線で発信するという取り組みを行うことになりました。 そこでまずは美術館を見学し、どういう情報が発信できるかを検討。 初めて訪れた学生もいたので、新鮮な気持ちで展示室を回りました。
途中、学芸員の池田さんにもお話を伺ったり、 疑問や質問を投げかけてみました。
お昼を挟んで再度じっくり美術館を回ります。 この活動については11月下旬以降、 発信できる予定です。 またお知らせしますね。

2020年10月30日金曜日

西洋美術史実地研修に行ってきました

10月17日、後期授業「西洋美術史実地研修2」で大学付近の美術館の見学に行きました。あいにく一日中雨となりましたが、予定通りの実施となりました。 

最初に訪れたのは、群馬県立近代美術館です。
 

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各自、受付を済ませてからレクチャーを受けました。学芸員の佐藤聖子さんが美術館の沿革や建物、また運営や展示方法、コレクションについて詳しく説明してくださいました。


コロナ対策とのことで講堂でのレクチャーとなりましたが、講堂も見学できて貴重な機会となりました。また、佐藤さんが携わっていらした「神話の世界」展(2020年2月8日~3月22日)の開催中に、コロナ対策のために休館となった際の対応についてもうかがうことができて、さらに深い学びとなりました。

その後、モネやルノワールなどの西洋近代美術を中心に作品を鑑賞し、開催中の展覧会「佐賀町エキジビット・スペース 1983–2000」も見学させていただきました。

次に訪れたのは、高崎市美術館です。


展覧会「4つの革命 ― オーブリー・ビアズリーからサルバドール・ダリまでは、19世紀末から20世紀初頭にかけて欧米の美術界に起こった革命をテーマにしています。見学前に公民館の一室でレクチャーを受けました。


学芸員の柴田純江さんが、展覧会のコンセプトや見どころについて分かりやすく説明してくださいました。西洋美術史の概説書を読んで予習してきた内容が、より具体的に、そしてより鮮明になって頭の中に入っていきました。

見学準備が整ったところで展覧会へと向かいました。美術館の館内は、コロナ対策のため人数制限が行われていました。間隔を十分に保ちつつ、作品一つ一つをじっくりと鑑賞することができました。

今回の見学実習では、美術館や展覧会を見学するのみならず、学芸員の方々にレクチャーもしていただけて、とても学び多い一日となりました。
ご講義くださった学芸員の方たちをはじめ、美術館スタッフの皆さま、どうもありがとうございました。

2020年9月14日月曜日

「おうちでわくわくワークショップ工作型紙キット」を富岡市立美術博物館で配布中です。

富岡市立美術博物館との連携事業として「アートマネジメント演習1」受講生27名が 作成した「おうちでわくわくワークショップ工作型紙キット」を美術館で配布中です。 また、この工作型紙は富岡市の保育園、幼稚園、小学校全員にも配布しました。 こちらを使って、お家でワークショップが楽しめます。
そして、出来上がったオリジナル作品の画像をインスタグラムに投稿していただき、 素敵な作品に選出された方にはプレゼントを差し上げます。 みなさんからの投稿をお待ちしています。 締め切りは9月30日です。 詳しくは富岡市立美術博物館ホームページ

2020年8月25日火曜日

群馬県立館林美術館でアートマネジメントゼミ生がワークショップを行いました。

8月23日、毎年恒例のアートマネジメントゼミによる館林美術館との 連携事業のワークショップが開催しました。 今年は大学も美術館も感染防止対策を徹底し、例年とは異なる形で なんとか開催するに至りました。 今年の企画展示「安野光雄 風景と絵本の世界」にちなみ作品に登場する 家をモチーフに型紙を作成し、デコレーションして自分だけのオリジナルハウスを 作るというワークショップでした。 学生たちはもし当日赴くことが出来ない場合、来館者自身が 困らずに作成できるようにと型紙というアイデアに至りました。 大学では少ない対面授業の中で試作を重ね、準備を進めました。 いつものように広範囲に広報は出来なかったのですが、 市内の小学校や美術館ホームページに告知したところ、 抽選30組という募集のところ4倍以上の申し込みがあったそうです。
当日は各テーブルに家族や友人一組につき 学生が一名サポートにあたりました。 マスクや手袋をしての実施、型紙や材料を触らない、おはなしも必要最低限といった制約の中 少しもどかしい点も多々ありましたが、 家族で楽しく工作を楽しんでいる様子を見れて とても充実したワークショップになりました。 ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました。 そして、後日美術館ホームページに作り方動画と型紙をアップしていただきました。 ぜひこちらもご覧ください。 http://www.gmat.pref.gunma.jp/forkids/fk8.html

2020年7月14日火曜日

群馬県立近代美術館から出張講座にお越しいただきました

7月9日の「アートマネジメント特講1」の授業で
群馬県立近代美術館の教育普及事業について
お話をいただく出張講座に担当の小菅様、塩澤様にお越しいただきました。
開始前から教室内に普及ツールをたくさん掲示、配置してくださり
にぎやかな印象になりました。
作品のポスターを教室に貼っていただきました

まずは授業で紹介してきた「アートカード」を用いて
ウォーミングアップ、だれがいつどこでゲームとして学生たちは用紙に
書いていきます。
お互いのユニークな発想から柔軟になったところで
美術館で働く方々のお話や普及事業について紹介していただきました。

小菅様よりお話

塩澤様よりお話

最後は質疑応答と普及ツール体験の時間です。
普段は小学生などが用いるツールですが
作品パズルは結構難しい?ようで
大学生も楽しんで作品にふれることが出来ました。



充実した内容をどうもありがとうございました。



2020年6月17日水曜日

道の駅 ららん藤岡 × 美学美術史学科絵画ゼミ プロジェクト

道の駅  ららん藤岡の館内に「ミニ埴輪庭園」がこの春オープンしました。
藤岡は、古墳があり、埴輪、土器などが出土されたことでも有名です。
出土された一部の土器や埴輪などのレプリカを、
この庭園に展示しています。
2018群馬HANI-1(はにわん)グランプリで優勝した「わらう埴輪」もあります。

昨年度、ららん藤岡から依頼され、絵画ゼミが取組んでいたプロジェクト。
庭園の背景の壁(高さ約2m 幅約15m)の原画をゼミ生が複数案、制作。
その中から選ばれたデザインが、施工されました。
タイトルは、「flowering」
藤岡市の花である藤と冬桜がモチーフ。
タイトルの「flowering」には、開花・隆盛などの意味を込めました。
また案内板のデザインも同時制作。
その中には、ららん藤岡のオリジナルキャラクター「ららんちゃん」を
「埴輪ららんちゃん」「冬桜ららんちゃん」として学生がデザインし
登場しています。

ミニ埴輪庭園の案内

              全景です。パッと目を引きます
なんとも癒される「わらう埴輪」

            他にもたくさんの埴輪があり楽しい!
                         休憩スポットとして多くの人が訪れるららん藤岡です

道の駅  ららん藤岡とは、冬を彩るイルミネーションのデザインなどでも連携しています。

是非一度、
青空の下での色あざやかな壁画を見に、
お出かけください!


2020年2月28日金曜日

アートまつり中止のお知らせ

先日こちらのブログでも紹介した
群馬県立近代美術館のアートまつり(3月1日開催)は中止になりました。

以下、美術館HPより

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため
2/27~3/26までの期間に開催されるイベントを
中止いたします。


2020年2月7日金曜日

公立四大学事例発表会にデザインゼミが参加します。

高崎市では、産学官連携を促進させると共に、大学生の地域貢献活動や新たなビジネスアイデアの展開を広く紹介し、地域経済の活性化、また地域産業の振興に貢献することを目的とした、大学連携事例発表会を開催しております。
今年度も、学生が地域の課題解決に係る産学共同研究や社会貢献活動についての事例を発表いたします。

群馬県立女子大学からは本学科デザインゼミが参加します。
今回は、 1、デザインマッチング[(有)イシノ、(有)中村染工場] 2、群馬県立歴史博物館チラシポスターデザイン(大新田氏展/ハート 形土偶大集合) 3、前橋商工会議所(前橋まつりポスターデザイン他)の三つの取り組みを発表します。

外部の方も聴講いただけます。
どうぞ足をお運びください。

詳しい日程などは以下↓

公立大学連携事例発表会

日時

令和2年2月20日(木)午後1時~4時30分

発表大学

群馬県立女子大学、前橋工科大学、高崎経済大学

場所

高崎市産業創造館 多目的ホール(下之城町584-70)

定員

100名(先着順)参加は無料です。

対象者

企業の経営者・社員の方 、大学関係者・学生、市民

申込方法

2月18日(火)までに産業創造館内 産学官連携室へ

アートマネジメントゼミ生が美術館アートまつりに参加しました

1月26日(日)に群馬県立近代美術館で開催された美術館アートまつりに
アートマネジメントゼミの3、4年生6名が参加しました。
今回は「かさぶくろロケット☆彡」を作りました。
雨の日のスーパーでよく見る傘袋を使って、シールや
スズランテープを貼って、オリジナルのロケットを作りました。
美術館内のながーいギャラリーで飛ばして遊んだり、
学生が作った惑星のフォトスポットで撮影をしたりと
参加者は思い思い楽しんでいました!

この日は入り口にアートまつりの目印が!

続々とお客さんがやってきます。受付で材料を選びます。
 
自由にシールを貼ってオリジナルロケットを作ります。
学生もお話をしたり、アドバイスをしたり交流を楽しみました。

             完成したらギャラリーで飛ばします!
     みんな夢中で飛ばして遊びました!ゆるやかにふわふわと浮かぶので
               子どもたちは大はしゃぎ!
今回の企画を考えた三年生のゼミ生たち。記念撮影

2020年2月3日月曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業) 国立西洋美術館の飯塚隆先生による御講義

リレー講座の第14回(最終回、2020.1.28)は、国立西洋美術館の飯塚隆先生にお越しいただきました。

飯塚先生は国立西洋美術館の主任研究員で、収蔵作品の管理や調査研究、展覧会企画に従事なさっています。主な展覧会に「大英博物館 古代ギリシャ展」(2011)、「橋本コレクション 指輪」(2014)、「黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝」(2015)、「ミケランジェロと理想の身体」(2018) があります。


今回は「展覧会の作り方」というタイトルで、学芸員の立場として、「作り手の観点から展覧会を見る」ポイントを教えてくださいました。

「指輪」展のチラシ(左)とポスター(右)

彫刻作品と深い関係のある幾何学的なデザイン

「指輪」展や「ミケランジェロと理想の身体」展を例に、チラシやポスターから展覧会会場のディスプレイ、演示具、キャプション、照明に至るまで、どのような工夫が凝らされているのか、様々なお話をうかがいました。作品そのもの以外にも見るべき点が多くあることに気づくことができました。

「指輪」展の会場風景


学生からの感想や質問もあり、解説していただくことでさらに理解が深まりました。

国立西洋美術館では、東京オリンピックを記念した展覧会「スポーツ in アート展―ギリシャ彫刻×印象派の時代」が7月に開催されます。飯塚先生は、現在、その準備をなさっているそうです。いったいどのような展覧会になるのか、今から楽しみです。

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2019年度「芸術の現場から」は、これで終了です。
様々な分野の方々から、貴重なお話をたくさん伺いました。
講師の先生方をはじめ、ご支援、ご協力くださった皆さま、どうもありがとうございました。

「芸術の現場から」講師一覧、スケジュール
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html

2020年1月31日金曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業)   照明家の中山奈美先生による御講義

リレー講座の第12回(2020.1.14)は、照明家の中山奈美先生にお越しいただきました。

中山先生は、1996年から劇団文学座の照明部に所属して活動してこられ、現在は独立して、現代演劇・ダンスの上演で照明を数多く手がけられています。時代の先端を切り開く若いアーティストたちからも厚く信頼される舞台照明家です。


今回は、「舞台照明:光を見ることについて 『Liminal Air』大巻伸嗣さんとの仕事から」というタイトルで、「横浜ダンスコレクション2019」の作品を中心にお話してくださいました。

現代美術家の大巻伸嗣さんの「Liminal Air」シリーズは、布を用いたインスタレーション作品で、大型の薄い布が光や風を受けて空間を漂います。横浜ダンスコレクションでは、イスラエル出身の振付家・ダンサー、エラ・ホチルドさんによる作品『Futuristic Space』の舞台で『Liminal Air Space - Time』が融合しました。数千年後の未来、大災害が起こった後の人類の姿を表現しています。

『Futuristic Space』の舞台映像

その作品の照明を担当なさったのが中山先生です。
永遠の時間軸をもつ「リミナルエアー」が漂うなか、照明は数千年後の未来の光を演出します。イメージを膨らませるため読書などリサーチを行い、照明のプランニングでコンセプトを固め、綿密な計算のもと図面に起していきます。
今回は、光源が見える劇場で、あえて光源の見えないスポットを作ることに決めたそうです。大きな布の下で踊るダンサーたちが見えるように、さらに布も映えるように、二重の効果を狙った照明となりました。布が設置されたら照明機材の修正はできないという難しさもあったそうです。光を生み出すためには緻密な計算も必要であると知り、驚きを覚えました。また、ステージの映像を見せていただいて、魅惑的で幻想的な照明に思わず息を呑みました。

『Futuristic Space』舞台映像

中山先生は、昨年秋のカネボウ化粧品による上海でのイベント「freeplus×HEBE×大巻伸嗣」の照明も担当なさいました。布が宙を舞い、ピアノやダンスのステージが展開されます。「光は当てたいところだけに当てる」ように、色彩効果も考慮しながら会場全体の照明をデザインなさいました。クラゲのように布が舞い、光の効果でこれほどまでに異なる空間が出現するのかと、圧倒されました。

「freeplus×HEBE×大巻伸嗣」照明の準備風景

照明の図面や機材の設置風景の映像も見せていただき、作品を作り込んでいく過程も学ぶことができた貴重な機会となりました。



今年の横浜ダンスコレクションでは、国際共同ビデオダンス作品『ON VIEW: Panorama』(振付・演出・映像:スー・ヒーリー)の制作に参加なさっています。照明デザイナーは香港から来日し、先生はオペレーターとして関わられるそうです。
この作品では、どのような光を演出なさるのでしょうか。心が躍ります。

『ON VIEW:Panorama』
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館
公演日時:2020/01/31~02/02
ウェブページ:http://yokohama-dance-collection.jp/program/program01/

『Futuristic Space』映像資料提供:
横浜赤レンガ倉庫1号館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]

「freeplus×HEBE×大巻伸嗣」映像資料提供:大巻伸嗣スタジオ

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2019年度「芸術の現場から」 2019年10月~2020年1月
火曜 16:20~17:50 群馬県立女子大学 2号館2階 CALL2号教室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html

2020年1月29日水曜日

県女アワード開催中!

今年で11回目を迎える県女アワードが開催中です。
実技ゼミ(絵画、デザイン)の卒業・修了制作が実技棟で展示されています。
学生や教職員をはじめ、大学関係者の投票で、
上位3作品が来年度の1年間、学内に展示されることになります。

学生にとって、集大成の作品が展示されています。

みなさま、どうぞご高覧ください!





2020年1月26日日曜日

「芸術の現場から」(県民公開授業) 映画保存協会の石原香絵先生による御講義

リレー講座の第13回(2020.1.21)は、映画保存協会の石原香絵先生にお越しいただきました。

石原先生は、NPO法人映画保存協会代表の立場で、2010年に東京都文京区の委託事業「文京映像資料館」に携わるなど、さまざまな活動を展開しています。



今回、「わたしたちの映像遺産を未来へ」というタイトルのご講義。まず国立映画アーカイブ(NFAJ)、広島市映像文化ライブラリーなど、全国に5箇所の公共フィルムアーカイブセンターがあり、コレクションのための専用収蔵庫を完備し、上映施設やフィルムアーキビストが雇用され管理していることなどを話されました。

フィルムと言った場合、劇場映画、アニメーション、ドキュメンタリー、教育映画、アマチュアフッテージ、ホームムービーなどさまざま、その中で石原先生は特にホームムービーに関するお仕事をされています。

アメリカに留学中、イベントとしてホームムービーを集め上映会をしたところ、大変盛り上がったことがホームムービーに魅せられるきっかけとなったこと。他人が撮ったものでも時間を経たものは、価値があることに気づいたことなども話されました。

活動を続けていることで広がりもみせはじめている。東京藝大との連携として東日本大震災復興プロジェクト「よみがえる大船渡」や「創造都市やまがたプロジェクト」などの例も一部、映像とともに紹介していただきました。

最後には、文京映像資料館の中から「ぶんきょうの暮らし」を上映。50年ほど前のものが多く、脚本、演技のない暮らしが、日常の視点で撮られています。撮影者の想いもより生き生きとダイレクトに伝わってくる感覚を憶えました。





地域に眠っている個人的な映像が、時が経つことで価値あるもの、共有できるものになっていくことを深く感じるご講義でした。



石原先生、ありがとうございました。

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2019年度「芸術の現場から」 2019年10月~2020年1月
火曜 16:20~17:50 群馬県立女子大学 2号館2階 CALL2号教室にて
スケジュールはこちらをご覧ください。
https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/schedule.html