2021年5月7日金曜日

2021年度「西洋美術史実地研修1」が始まりました。

1年越しに「西洋美術史実地研修1」の授業が始まりました。 この授業は美学美術史学科の専攻科目として、また学芸員資格科目として例年、県内外の美術館・博物館施設にて展覧会を鑑賞し、博物館施設の様々な仕事、様態を学ぶ授業です。
 快晴に恵まれた4月の週末、群馬の森のなかにある群馬県立近代美術館を訪れました。


午前に常設コレクション展、午後に企画展「デミタスカップの愉しみ」を見学します。 事前に体温や健康状態などを書き込んだ入館票を用意して入館。 今回は常設展見学前に美術館の概要、常設展の見所について学芸員の方から特別にレクチャーをしていただきました。 講堂にて、普段は見られない美術館の舞台裏などもスライドにて見せていただき、美術館の仕事をかいまみることができました。
「作品をじっくり見てください」というアドバイスを受けたこともあり、一点一点かなりじっくり鑑賞。 昼前の集合までに見きれなかったようで、午後に再入場した学生もいた模様。


常設展ではこちらの作品のドローイングも見られました。
この日は担当学芸員による解説会の日だったので、鑑賞前にそちらにも参加。 西洋の磁器の歴史や収集の話に始まり、今回展示されているデミタス・カップの注目作品について丁寧な解説があり、よい予習になったようです。
ヨーロッパ各地の磁器工房が競うように作られたジャポニズムのデミタスや、新しいデザインを志向したアール・ヌーヴォーやアール・デコのデミタス。
      

ガラス製や内部まで絵柄があるものなど凝った技法のカップの数々が並び、まさに「たなごころの美」を愉しめる展覧会でした。

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