モチーフとしては、静物や石膏、そして人物等を描いていきます。人物のモデルは、ここ数年、上級生にお願いしています。描く側から描かれる立場になることは、楽しい経験でもあり不思議な経験でもあるようです。
描くとはどういう行為なのでしょうか?
日常において、ひとつのものを長い時間みることは、そうそうあることではありません。
描くためには、みることが大切です。みることは思考することです。また思考した問いに気づくことでもあります。「どんな構造なの?」「どうしてそうみえるの?」その問いに気づき、試行し探っていくが、描くことでもあるわけです。その答えは、ひとつではありません。各学生にとってしっくりくる答えをみつけることが、授業の目的でもあります。